マンションの住人

この夏、我が家の軒先に夫婦連れの三家族のツバメがやって来ました。
その内、二家族はせっせと自分達の立派な住まいを建築しました。
最初の一家族は、5羽の雛を育てあげ巣立って行きました。(この家族を小泉家としましょう)
もう一家族は、只今孵化中です。(阿部家としましょう)

中でも残る一家族は、資金不足か、労働意欲を無くしたのか
去年の古い巣を補修もせずに住み着いてしまいました。(田中家としますか)
卵が孵ると同時に、住まいが老朽化のために壁土が落ち全壊してしまいました。
ぐったりとした雛を4羽抱え、都忘れさんはうろたえてしまいました。
考えた末、雛を留守中の小泉家の巣の中にそっと入れてやりました。
そうすれば、お隣の安部家で面倒が見て頂けるかと思ったからです。

雛達はお隣に預けられましたが、誰にも面倒を見てもらえず、飲まず食わずで
36時間が経過してしまいました。

雛を探し回る親鳥を見ていると、何とかしてやりたい・・・・・
そんな気持ちで考えた末、こんな考えが浮かびました。
仮設住宅を与えました。


仮設住宅を与えられた親子
目の見えなかった雛もこんなに大きくなりました。


おっととと・・・・・
体重が偏ったの?
それとも仮設場所が悪いの?


はい・あーんして
母さんはお前達が可愛くて可愛くて
なんたって家族崩壊寸前だったからね。


おいおい、大丈夫かなー
この家が無くなったら大変だぞー


よいしょ!
始めて籠の縁に登れたよー
下を眺めると怖いなー


もう大丈夫
僕、もう飛び立てそうだよ。
2-3分立てば必ず飛んでみせるからね。


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