さあ観察に行こうよ
ふしの川では、たくさんの鳥達に会えるよ
鳥達を驚かさないように見てね
ヒレンジャク レンジャク科 2月から5月まで |
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レンジャク科は世界に3種いるが、日本に渡来するのはその内尾羽のの赤いヒレンジャクと 黄色いキレンジャクの2種です。 やや同じ色彩をしているが尾羽の色で容易に見分けることが出来ます。 小果実を好んで食べますが、特にえのきに寄生するねばい液状のあるヤドリギの実を 食べて媒介することが知られています。 年により大群で渡来したり、全く姿を見せなかったり変動の激しい鳥です。 |
ミヤマガラス カラス科 10月中旬から翌年2月末 |
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普通見られるハシボソガラス、ハシブトガラスより一回り小振りです。 10月中旬頃中国大陸から渡って来て 数千羽の大集団となります。夜明けと共にねぐらを飛び立ち、しない南部の農耕地に出かけ 昆虫など小動物を捕食し、夕方日没前頃隊列組んで旭通や宮島町周辺まで帰り 暗くなるのを待って、御堀のねぐらに入ります。食性の関係で市内に出てゴミをあさる事はありません。 |
クイナ クイナ科 11月頃から翌年四月上旬 |
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北海道と本州北部で繁殖するが、秋冬には本州中部以南に移り、草のある水辺や湿地で 単独で生活する。夜行性で警戒心が非常に強くなかなか姿を見せないが 危険がなければ水辺に出てきて菜食したり、水浴びや日光浴などをするから、よほど運が良ければ 見られる。昆虫類、甲殻類、軟体動物、魚などの外植物の種子も食べる。走るのは非常に速いが 飛ぶ姿を見かけることは無い。 |
カワウ ウ科 12月から翌年4月 |
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普通見られる「ウ」と言えば、ウミウとカワウですが、どちらも全身黒色で見分けは困難です。 わずかな体色の違いと、くちばしの付き根の黄色い部分の形によって、見分けが出来ます。 どちらの種ももぐることが上手で、魚を捕食して生活します。ふしの川には毎冬10羽前後の カワウが飛来しますが、全国各地で行われているウ飼いのウはウミウです。 中国内陸部の湖では、カワウを使ってウ飼いをしているそうです。 |
マガモ 左メス、右オス ガンカモ科 10月から翌年5月初め |
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淡水ガモ類の中では大型のカモで、鳴き声はグエーグエーグエー。 オスの尾羽が2枚巻き羽になっているのが、他のカモ類にない特徴です。 飛来当初はオスもメスも似た羽色(エクリプス)をしていますが 11月頃には換羽してオスらしく綺麗になり、メスを求めて求愛行動をするようになります。 相手が決まると、常に行動を共にし、北の寒気が緩む頃故郷(繁殖地)を目指して旅立ちます。 |
アオジ (オス) ホオジロ科 11月から翌年4月 |
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本州の中部以北で繁殖し、寒くなるころ越冬のため飛来します。 小群で地上又は草むらで静かに米科の草の実などを食べて生活していますから,あまり目立ち ません。 春少し暖かくなると、自転車道側の芝生で採餌しているのが見かけられます。 尾の両外羽が白いのはホオジロ科の仲間の特徴です。 オスとメスの見分けは余りはっきりしませんが、目先の黒の濃い方がオスです。 |
ベニマシコ (オス) アトリ科 12月から翌年3月頃 |
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日本で見られる赤い鳥の代表格です。夏羽は翼と尾羽を除いて全身真っ赤になります。 しかしメスは、全体に淡い黄褐色で余り目立ちません。 越冬中さえずりを聞くチャンスはほとんどありませんが、5-6羽の小群で好んでヨモギ、イノコズチ、 セイタカアワダチソウなど極く小さい草の実を一日中静かに食べています。 よほど注意してみなければ、見逃してしまいます。 |
ヒドリガモ (オス) ガンカモ科 9月末から翌年四月初旬まで |
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ヒドリガモは山口県内でもふしの川に最も多く渡来します。 カモの仲間はすべて渡来当初はオス、メスの区別が困難です。 エクリプリ羽といって繁殖期に特別な羽換えするからです。 11月中旬頃から、次第にオスらしい装いになると同時にメスの取り合いが始まります。 メスは褐色味が強く、すぐわかります。 主食は草食ですが、ホテイアオイは大好物です。 泣き声はpyu−pyu− |
イカルチドリ (オス、メス同色) チドリ科 一年中 |
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淡水を好み、単独か番で水辺や川原で小動物を捕食しながら生活します。 2,3歩あるいて止まって、又2,3歩あるくと言ったチドリ類独特の歩き方をします。 繁殖は5,6月頃草のない石原で営巣しますが、太陽で石が熱せられ蛇などの天敵が 近寄れないためと思われます。 抱卵中や育すう中に天敵が近寄ると、自分が傷を負っているよう(疑傷)に 見せかけて天敵を欺き卵や雛を守ります。 |
コガモ (オス) ガンカモ科 9月頃から翌年4月頃まで |
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名前を聞かれて、「コガモです」と答えると、子ガモですか?どおりで小さいと思った。と言われますが 子ガモではなく種名で日本で生息するカモ類の中では、一番小さいカモです。 渡って来るのはどのカモよりも早く、9月には姿を見せます。 番を作る季節になると、小グループでオスがメスを囲むようにしながら、周りを回り独特なポーズで 求愛行動をします。 鳴き声は、pyiri-pyiri- |
ツグミ (オス、メス同色) ヒタキ科(ツグミ亜科) 11月から翌年4月まで |
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ふしの川周辺では、もっとも普通に見られる鳥です。ムクドリ位の大きさですが、黒や茶色の色彩や 班紋は個体差があります。 日常はほとんど単独で生活しますが、ねぐらに入る前には群れを作ります。 好んで果肉を食べますが、地上では落葉などをくちばしで激しくはね飛ばし両足跳びで2、3歩進み 何か考えるように胸を張って立ち止まる動作を繰り返しながら ミミズなど小動物を捕食します。 |
カワセミ (オス) カワセミ科 一年中 前向き |
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カワセミ (オス) カワセミ科 一年中 後ろ向き |
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この鳥の姿を見てその美しさに驚かない者はいません。 どこの観察会でも一番人気のあるのがカワセミです。 幸いふしの川筋では、一年中見ることが出来ます。 空中でホバリング(停空飛翔)しながら、水中に飛び込み魚を捕食します。 切り立った崖のような所に横穴を掘って繁殖しますが、これはカワセミの仲間の特徴です。 メスは下口ばしの付け根に少し赤みがあり見分けられます。 |
ユリカモメ (オス、メス同色) カモメ科 12月から翌年3月 |
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ユリカモメと言えば、伊勢物語に在平業平が水の上に遊ぶ白い鳥を渡守に問うと、「都鳥」と教えた 有名なくだりがありますが、今では二人の問答から、ユリカモメとされています。 現在、和名の「ミヤコドリ」は別の鳥で大きさも色彩も全く違います。 冬羽ではほとんど白色ですが、北に帰るころになると頭部は黒く夏羽になります。 最近ふしの川に飛来する数が少なくなりました。 |
ジョウビタキ (オス) ヒタキ科(ツグミ亜科) 10月から翌年4月 |
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ヒンコチ、モンツキ、オジギドリと言ったように地方によって多くの呼び名があるのは、鳴き声や斑紋 動作によって付けられた事ですが、それだけ人との係りが深い事を示しています。 オスもメスも一羽で縄張りを持って、蜘蛛のような小動物や小さい果実を食べながら生活しています。 メスは全体が灰褐色で地味な色をしていますが、翼には小さい白斑があります。 オスの鳴き声は、hyi-hyi- |